温泉ソムリエ 野添さんに聞く! 温泉の魅力

入浴前にするべきことはありますか?

必ず「1杯のお水」を飲みましょう!入浴すると、汗をかくことで血液粘度が上がり、”ドロドロ血”の状態になります。入浴15分前までに十分な水分補給をすることが理想です。

そして、入浴前には「かけ湯」も忘れずに。体の汚れを落とすというマナーの問題だけではなく、温泉の泉質や温度に身体を慣らすためにも「かけ湯」は大切です。手・足先など、心臓の遠くから肩、胸に向かって徐々に湯をかけることで、入浴中の脳卒中や、心臓発作の予防にもつながります。

体を洗うのは入浴前? それとも入浴後?

答えは、「入浴後」。
温泉そのものが皮脂や角質を落とす効果があるので、温泉の刺激に負けないためにも、最初に肌の角質はとらないほうがいいでしょう。また、体を洗う場合は、ゴシゴシこすらず、泡だてた石けんで軽くなでる程度でも十分です。

"温泉"とは何ですか?

”温泉”には「温泉法」で定められた定義があります。
地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他ガスで、(1)源泉温度が25以上、(2)含有成分に関する19の特定条件のうち1つ以上規定値に達している─、のどちらかを満たしていれば温泉と認められます。

つまり、冷たくても成分があれば温泉、成分がなくても温度があれば温泉です。一方、泉質名がつくためには、さらに「療養泉」の条件を満たすことが必要。たとえば、温泉1kg中に硫黄が1mg以上あれば温泉ですが、「硫黄泉」の名前がつくためには、2mg以上含有していなければならないなどの規定があります。

よく耳にする”美人の湯”とはどんな温泉ですか?

"美人の湯"とは、肌の角質や毛穴の汚れを落とすなど、美肌効果が得られる温泉のことです。
温泉分析書上には「美肌効果」という適応症はないですが、「切り傷」「火傷」「慢性皮膚病」など、肌の蘇生効果があるものは美人の湯と呼んでいいでしょう。

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温泉ソムリエ  野添ちかこ

野添ちかこ

温泉と宿のライター。旅行誌・ガイドブックをはじめ、テレビ、ラジオ番組などで温泉を紹介。現在、NEC BIGLOBE温泉「野添ちかこのお湯の数だけ抱きしめて」、健康保険組合連合会「すこやか健保」で温泉記事を連載中。
女性トラベルライター7人の「旅恋」では、「旅サライ」(小学館)の特集記事などを担当。
3ツ星温泉ソムリエ、温泉入浴指導員(厚生省認定)、温泉指南役(岡山・湯原温泉)、温泉カリスマ(大阪観光大学)。

もっと詳しく知りたい方は、是非こちらを御覧ください!温泉ソムリエ協会公式認定本「女性温泉ソムリエが薦める 日本の名湯」(双葉社)